テレビをつければ、有名芸能人の離婚や再婚のニュースがほぼ毎日話題になっています。もちろん有名人の話だけではなく、一般の方々にとっても離婚や再婚も普通の事になりつつあります。離婚や再婚に対する世間からの風当たりは徐々に弱くなってきている事がはっきりとわかります。今回はそんな一般化してきた再婚にスポットをあてて、バツイチ男女の再婚率について見ていきます。
日本の離婚率は3割以上
テレビやネットニュースなどではよく「3組に1組の夫婦が離婚すると言われている」と言われています。
この離婚率の算出方法は、「ある年の離婚件数÷ある年の婚姻件数」です。
この式で算出してしまうと、実際よりも離婚率が高くなってしまいます。
平成28年の人口動態統計調査では、年間の婚姻件数約62万件に対し離婚件数は約21万件と発表されています。
数字だけを見ると、約3組に1組の夫婦が離婚するように見えます。
しかし、結婚した件数は調査した1年間に婚姻届けを提出した夫婦の数であるのに対し、離婚件数は1年間ではなく過去に結婚した全ての夫婦が調査をした1年間中に離婚をした件数です。
そのため、厳密にいうと3組に1組が離婚しているわけではありません。
しかし年間20万件を超える離婚が毎年のように発生している事は事実であり、今後もどんどん増え続けていくと予測されています。
冒頭でも記載しましたが、離婚に対する風当たりが弱まってきており、離婚という決断がより身近なものになってきていると言えます。
男性の方が再婚率が高い
結婚や離婚にまつわる数値を見てきましたが、ここでは一度離婚を経験した人が再び結婚(再婚)する確率について見て行きます。
厚生労働省の発表では、離婚をして5年以内に再婚する男性は約26%、女性は22%強となっています。
総合的に見ると、4~5人に1人は5年以内に新しいパートナーと共に再出発しているようです。
また男女を比較してみると、若干ではありますが男性のほうが女性よりも再婚率が高い事も見て取れます。
男女の再婚確率の差については、様々な要因がありますが、やはり子供がいる状態での離婚となった場合、国内では女性が監護権(子供の面倒を見て育てていく権利)を持つことが多いのに対して、男性のほうが身軽に動ける事が第一要因と推測されています。
次項では、男女及び年齢別に更に細分化して数値を見ていきます。
男女、年齢別にみる再婚率
再婚率を見て行くうえで、男性と女性どちらが再婚率が高いのか?
また、再婚しやすい年代というのも気になる項目です。
まずは年代別にみる再婚確率を見ていきたいと思います。
以下は、離婚後5年以内の再婚率です。
離婚時の 年齢 | 5年以内の再婚率 (男性) | 5年以内の再婚率 (女性) |
---|---|---|
~19歳 | 36.3% | 40.6% |
20~24歳 | 37.2% | 36.8% |
25~29歳 | 39.1% | 34.7% |
30~34歳 | 36.3% | 29.2% |
35~39歳 | 29.8% | 20.3% |
40~44歳 | 22.2% | 14.0% |
45~49歳 | 19.4% | 13.0% |
50歳~ | 16.0% | 10.8% |
表の年齢は、離婚時の年齢となります。
例えば、性別が男性で離婚当時の年齢が19歳以下であった方の5年以内の再婚率は36.3%となります。
データを見てみると、男性では離婚時の年齢が25~29歳の方々の5年以内の再婚率がもっとも高くなっています。
男性を全体的に見ても、離婚時の年齢が19歳以下~34歳までの間に関しては5年以内の再婚確率が36%を超えています。
離婚時の年齢が低いほど、再出発しやすい傾向があるようです。
それでは女性はどうでしょうか。
最も高い再婚率を示したのは、離婚時の年齢が19歳以下の女性です。約4割の方が5年以内に再婚しています。
女性も男性と大きな差はないですが、離婚時の年齢が30~34歳の方々の再婚率が3割を切っています。
男性も同様ですが、女性はより若い年齢のほうが再婚に踏み切りやすいのかもしれません。
また男女共通で言える事とすれば、離婚時の年齢が高くなればなるほど再婚率の数値は落ちついてきています。
熟年離婚を経験した方々の再婚率(熟年再婚)は決して高くはないようです。
若い方に比べ、将来の事をより考える年齢になり慎重になっている結果かもしれません。
再婚できる人の特徴
ここまで再婚の確率をデータから見てきました。年齢の高低や性別に関係なく、再婚している人が一定以上いる事がわかりました。
それでは、そんな再婚に成功した方々には、どんな特徴があるのでしょうか。
いくつかの共通点がわかってきましたのでご紹介します。
前向きな性格
離婚は結婚の3倍パワーがいるとも言われていますが、そんな大変な離婚を経験した後に、再度結婚に踏み切るにはやはり過ぎた過去を気にしない前向きな性格が必須と言えます。もしかしたら前みたいに…などと考えず、失敗を恐れる事なく前に向かって進んでいくことが重要なようです。
積極的に婚活できるか
再婚に至るまでには、一般的に出会い~恋愛期間を経るものでしょう。もちろん、行動なくして出会いなしですから積極的に将来の相手を探す努力が出来る事も重要と言えます。出会ってからも積極的に相手と関わりを持つことができるかどうかで再婚までの時間は変わってくるかもしれません。
隠し事をしない、嘘をつかない
バツイチの再婚といっても相手もそうであるとは限りません。自分もそうですが、相手もやはり離婚理由や以前の事が気になる方も多いと思います。そんな時、虚勢を張らずに自分の事を話せるかも大切な要素です。再婚して将来のパートナーとなる方へ隠し事や嘘は好ましくありません。良く見せようとせず、誠実に自分の話ができるかどうか。もしかすると当たり前の事ですが一番重要なのがこれかもしれません。
まとめ
今回は離婚歴のある方の再婚率について様々なデータを見てきました。男女や年齢で若干の違いはあるものの、多くの方が再婚に成功していることもわかっていただけたと思います。
大切なのは年齢や性別ではなく、自分の将来とどう向き合い、行動を起こすことができるか?なのかもしれません。